ローズベージュの風に吹かれて

ハイムの営業さん、怒る その②

今回は、ハイムの営業さん、怒る その①の続きです。

セキスイハイムでの打ち合わせ中に、候補となっている他のハウスメーカーの話になりました。
ハイム以外にミサワと一条が有力候補であることと、両社とも実邸見学を済ませたことなどを伝えた後のことです。

夫が、一条工務店と仮契約を結んだことを話し始めたのです。


夫「実は先週、ミサワさんのバスツアーの後に一条工務店さんに行って、仮契約したんですよ。その日までにサインしないと値上げになるから、仮契約した方が得だと言われまして。」

営業さん「え?仮契約ですか?」

それまでにこやかだった営業さんの顔つきが、一気にこわばっていくのが分かりました。

営業さん「お土地はまだ決まってないですよね?」

私たち「はい」

営業さん「それって、請負契約って書かれてませんでしたか?」

私たち「どうだったか…、ちょっと覚えてません」

営業さん「契約金は払ったんですか?」

私たち「はい。100万円払いました。」

営業さん「100万円ですか!そのお金は今後どうなるとか説明はありましたか?」

私たち「はい、家を建てる時の建築費用に充てられるそうです。もし仮契約解除することになっても、1円も損することなく返金すると言われたので、それなら払っておいた方が得なのかなと思って、払ってしまいました。」

営業さんは、「お会いするのはまだ3回目で、こんなことを申すのは差し出がましいかもしれませんが」と前置きした上で、こう続けました。

営業さん「それは多分、請負契約だと思います。いくら仮といっても契約は契約です。土地もないのに契約をするなんて、ハイムではありえない話です!」

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私たちは仮契約に至ったいきさつを詳しく話しました。

すると営業さんは、

土地が決まっていないのに建築請負の契約を交わすことを“空中契約”というんです。10年以上前にはそういうことはどこのメーカーでも割と頻繁に行われていたんですが、現在ハイムでは空中契約は禁じられています。」

冷静な口調でしたが、ものすごく怒っていたと思います。

悪くは言いたくないけど、そういう契約のやり方はありえない。会社の体質なのか、その営業マンが未熟なのかわからないけれど、家づくりに関して営業マンよりも知識の少ないお客様の弱みにつけこむような契約の方法だ。土地もないのに契約なんて!ハイムでそんなことをやる営業がいたら、即クビだ。

そのような内容のことを、とても強い口調で話していました。

そして営業さんは、こう続けました。

「悪いことはいいません。完全に一条工務店に決めてしまったのでなければ、その契約は早いうちに一旦解除した方がいいです。そうでないと、公平な目で他のメーカーとの比較ができなくなってしまうと思いますよ」

「それに、値上げをちらつかせて、しかもいかにも気軽な感じで契約を結ぶなんて、その一条工務店のやり方はありえないです。簡単に契約解除できて、しかも全額戻ってくるという話も、本当にそうなのか私は怪しいと思います。」

「一条さんは値引きしないとおっしゃっているそうですが、本当に買ってもらいたいという気持ちがあれば、絶対に100万円以上値引きしますよ!ですから、契約解除してその後値上げになったとしても、100万円分は取り戻せるはずです。一条さん、実際値引きしてますから。」

「解除の申し入れは早い方がいいです。営業マンに言っても話を聞き入れてくれないかもしれないですから、本社に内容証明を送った方がいいと思います。やり方とかわからなければ、私でよければ力になります」

「お会いして間もないですが、もし私という人間を少しでも信用していただけるなら、もう一度一条さんとの仮契約について考え直してみてはいかがかと思います」

普段穏やかな営業さんがとても強い口調でお話しされていて、一条さんが空中契約を結ばせたことにとても怒ってらっしゃる様子でしたが、私たちも、土地も決まってないのに簡単にサインしてしまって軽はずみな行動だったとお説教をされているような気持ちでした。

いつでも解除できる、1円も損しない、とはいえ、契約は契約です。
私たちは気軽に考えていたけれど実は大変なことをしてしまったのではないか…という気持ちになっていました。

それと同時に、「でもどっちにしても一条に決めてしまいそうだから、仮契約はそのままにしておいてもいいのかな。100万円の値上げは大きいし…」という気持ちもありました。

仮契約をどうするか、もう一度夫婦でよく話し合い、結果をハイムの営業さんにも報告すると伝え、仮契約についての話は終了しました。

打ち合わせの最後に、営業さんから工場見学会の案内をいただきました。
当時私たちは工場見学にはあまり関心がなく、それよりも実邸を見てみたいという気持ちの方が強かったので、その旨を伝えました。
すると、別の展示場で2週間後にバスツアーの予定があるとのことで、そこに参加させていただけることになり、その日の打ち合わせは終了しました。

(2016年9月27日
ハイムの営業さんは、一条工務店のキャンペーンをおとりにした契約について怒ったわけではありません。
土地がない状態で空中契約を結んだこと、その不誠実さに対して怒りを示していました。
それが分かりやすくなるよう、一部加筆修正しました。)

一条工務店との仮契約をどうするかに続きます。


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